せっかくCADを習得するなら、CADの資格も取得してみませんか!
ここでは、当スクールがサポートするCAD利用技術者試験を例に、資格取得のメリットや受験方法、試験の内容などをご紹介します。
CADの資格とは?
CADの資格とは、自分自身がCADを扱えることを証明するための証です。資格を取得することで、就職や転職が有利になるのはもちろん、試験勉強を通じて、製図やコンピューターなど、CAD以外の幅広い知識を獲得できることも大きなメリットです。
CADの資格にはいくつかの種類がありますが、もっとも受験者数が多く知名度の高い資格検定が「CAD利用技術者試験」です。
CAD利用技術者試験とは?
CAD利用技術者試験は、1990年10月に「CADインストラクター認定試験」という名称で誕生しました。その後、1994年6月に現在の「CAD利用技術者試験」という名称に変更されます。
30年以上の長い歴史を持つこの試験は、延べ59万人以上の方が受験しており、国内有数のIT関連試験として広く認知されています。
▶CAD利用技術者試験公式ホームページ
▶パンフレット(24年度版)(PDFファイル:532KB)
CAD資格取得の3つのメリット
1.就職・転職が有利になる
履歴書にCAD資格名を記載できますので、就・転職を有利に進めることができます。CAD資格に有効期限はありませんので、一生効果を発揮するステータスとなります。
2.幅広いスキルを習得できる
資格取得のための学習では、コンピュータシステムや製図の基礎知識なども学びますので、CAD以外の幅広い知識を身につけることができます。
3.学習のモチベーションがアップする
資格取得という明確で大きな目標があると、学習のモチベーションが持続するものです。さらに、受験日程を明確に設定することでスケジュールを意識しながら計画的に学習できるというメリットも大きいです。
2次元CAD「2級」「基礎」を取得しよう!
試験は「2次元CAD」と「3次元CAD」試験に分かれます。また、それぞれの分野で1級、準1級、2級、基礎などの等級に分かれます。この中でもっとも受験者数の多いものが、2次元CADの2級試験です。
2次元CAD
- 基礎(2次元CAD利用技術者試験基礎)※自宅のパソコンで受験可能
- 2級(2次元CAD利用技術者試験2級)※受験者数No1
- 1級(機械、建築、トレースの中から選択)
3次元CAD
- 2級(3次元CAD利用技術者試験2級)
- 準1級(3次元CAD利用技術者試験準1級)
- 1級(機3次元CAD利用技術者試験1級)
当スクールでは、受験者数の最も多い2次元CADの「2級」と、自宅で受験できる「基礎」の試験対策カリキュラムを提供しています。
比較的難易度は低いので、試験対策カリキュラムを終了できれば高い確率で合格できます。また、好きなタイミングで受験できるので、短期間で資格を取得できるのも特徴です。
どこで受験する?
- 基礎 筆記試験(自宅で受験)
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自宅のパソコン上で受験する筆記形式です。試験会場に出向く手間がないのはもちろん、普段勉強している自宅の環境で、緊張せずに受験できるのは大きなメリットです。
- 2級 筆記試験(近くの試験会場で受験!)
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基礎試験と同じくパソコン上で実施する筆記形式です。
2級試験は試験会場で受験する必要がありますが、試験会場は全国400以上ありますので、受験申し込みの際にお近くの会場を指定すれば手軽に受験できるでしょう。
いつ受験できる?
- 基礎 いつでも受験可能!
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都合の良い日時に受験できます。受験に必要な「受験チケット」に記載のURL、ID、パスワードにて試験ページにログインして受験します。試験勉強が終わり、自分にとってベストなタイミングで受験できるのが魅力です。
- 2級 試験会場が指定する日時で受験!
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2級試験は試験会場が定める日時に受験する必要があります。多くの場合、比較的自由に受験日を指定できますので、都合の良いタイミングで受験できるでしょう。
問題数・試験時間は?
- 基礎 問題数50問、試験時間50分
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基礎の問題数は50問、試験時間は50分なので、1問あたり1分程度で回答するペースになります。
とはいえ簡単な問題が多いので、試験時間が余る方が多いと思います。 - 2級 問題数60問、試験時間60分
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2級の問題数は60問、試験時間は60分なので、1問あたり1分程度で回答するペースになります。
回答に時間のかかる図形問題が数多く出題されますので、基礎試験よりも素早く回答する必要があります。
合格率は?
- 基礎 70~80%程度
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基礎の合格率(全国平均)は70~80%と非常に高いです。CAD入門者向けの試験という位置づけですので、しっかり勉強すれば合格は難しくありません。
- 2級 50%前後
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基礎に比べるとグッと難しくなります。図形問題や作図手順を問う設問などは回答に時間がかかるので、当スクールの模擬テストを試験時間内に全問回答できるようになってから受験するのが良いでしょう。
受験料金は?
- 基礎 4,400円(税込み)
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基礎試験の受験には、試験センターから「受験チケット」を購入する必要があります。チケットに記載のURLにアクセスして受験します。
当スクールの「CAD標準講座」では、受験チケットを無料で進呈いたしますので、無料で受験することができます。 - 2級 6,050円(税込み)
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2級試験の受験料金は6,050円です。
お申し込みは試験センターのWebページより行い、所定の方法にて支払いを行います。
どんな問題が出題される?
基礎と2級の試験問題(筆記試験)は、公式ガイドブックより出題されます。
出版社:日経BP
言語:日本語
単行本:376ページ
価格:4,070円
公式ガイドブックの主要な構成は以下の5つです。
第1章 CADシステムの知識と利用
第2章 CADシステムのプラットフォーム
第3章 CADシステムの関連知識
第4章 製図の知識
第5章 図形
出題される問題には様々な形式がありますが、ここでは代表的な3つのパターンをご紹介します。
(出典:2次元2級・基礎 公式ガイドブック)
文章問題
文章内の空欄となっている( )に挿入する適切なものを、解答群より選択する問題です。
製図・コンピュータ・情報セキュリティなどの設問が、この形式で出題されます。
作図手順問題(2級試験のみ)
図形の作図手順を問う問題です。こちらも文章内の( )に挿入する適切なものを解答群より選択します。
2級試験で出題される問題の中で、恐らくもっとも難しい設問になります。
(下図では解答群は省略しています)
立体図形問題
立体図に関する問題も多数出題されます。同じく文章内の( )に挿入する適切なものを選択して回答します。
どんなCADソフトの利用経験が必要?
2DCADの検定試験ですので、JWCADやAutoCADなどの利用経験が必要です。
特定のCADソフトの使い方を問うような設問は出題されませんので、JWCADとAutoCADのどちらか1つの利用経験があれば十分です。また、立体図形や3DCADに関する設問も出題されますので、Fusion(Fusion360)の利用経験もあれば、より高得点を狙いやすいでしょう。
基礎と2級の比較
基礎と2級を比較すると下表のようになります。基礎の上位資格が2級ですので、先に「基礎」を受験して合格したのちに「2級」を受験するのが通常の流れです。
基礎試験 | 2級試験 | |
---|---|---|
試験日 | 随時受験可能 | 随時受験可能 |
受験場所 | 自宅や職場のパソコン上で受験 | 全国にあるCBT専用会場で受験 |
受験資格 | なし | なし |
受験料 | 受験チケット:4,400円 ※「CAD標準講座」の方は無料で受験いただけます |
6,050円 |
受験場所 | 自宅や職場 | 指定の試験会場(全国受験会場一覧) |
試験形態 | IBT方式 (ネットに接続したPC環境での試験システム) |
CBT方式 (コンピュータを利用した試験システム) |
試験時間 | 50分 | 60分 |
試験方法 | 多肢選択方式・正誤方式 | 多肢選択方式 |
合格基準 | 7割以上の正解 | CADシステム分野・製図分野が各5割以上、総合で7割以上の正解 |
詳細情報 | 公式ホームページ | 公式ホームページ |
1級を受験するには?
1級試験は実技試験+筆記試験(25問)です。
受験資格は「2級(又は1級)の資格保有者」ですので、はじめは2級にトライして資格を取得する必要があります。その後、1級にチャレンジしたい方は、1級の試験勉強をして試験に挑むこととなります。
当スクールでは「1級」の試験対策は実施しておりませんが、試験の公式ページから試験対策のテキストや映像コンテンツを購入して学ぶことができます。
2級に合格された方で、1級にチャレンジしたい方は下記URLの教材を活用して試験勉強を行ってみてください。
試験対策問題・テキスト
試験対策映像コンテンツ